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60代でAT限定二輪免許取得|中高年の難関は一本橋と卒検コースの記憶

夕日を浴びるオートバイ 大人の趣味

「60歳を過ぎて、今さらバイクの免許なんて無理かもしれない」。そう思っていた私が、AT小型限定の普通二輪免許を取得しました。

運転技術はもちろん、一本橋の課題や卒検コースの記憶力、体力面にも不安がありましたが、結果的には乗り越えられました。

この記事では、実際の教習内容や費用、苦手克服のコツなどを中高年目線で詳しく紹介します。

同じように迷っている方の背中を押せたら幸いです。

シニアでもバイクの免許取得は可能

近年、中高年でバイク免許に挑戦する方が増えています。
時間に余裕ができた、若い頃の夢を実現したい、125ccクラスが気になって…など理由は様々ですが、「体力的に無理では?」という不安がつきもの。

実際には、教習所も高齢者向けに配慮があり、丁寧に教えてくれるところが多いです。私も最初は緊張しましたが、指導員のサポートに助けられました。

AT小型限定普通二輪免許の特徴

バイクの免許の種類は7つ

  • 原付免許
  • 小型限定普通二輪免許
  • AT小型限定普通二輪免許
  • 普通二輪免許
  • AT限定普通二輪免許
  • 大型二輪免許
  • AT限定大型二輪免許

私が取得したのはAT小型限定普通二輪免許。運転できるバイクは”クラッチ操作の無い小型バイク”です。

AT小型限定普通二輪免許の特徴

  • 原付免許にある制限速度30kmは無し
  • 原付免許にある2段階右折の必要は無し
  • 二人乗りできる
  • 車体が軽いのでとりまわしが楽
  • 維持費用が安い
  • 燃費が良い
  • 税金が安い
  • 車検が無い

良いとこずくめの免許です。

免許取得までにかかった費用と期間(私の場合)

費用は当時の金額で総額70000円(教習料金、教本代、写真代)でした。全て税抜
ちなみに最近の費用を調べて見ると約10%ほど高くなっていました。

私が通った教習所の教習プランは3種類

  • ウィークデー  平日の昼間だけ利用できる
  • フリーデー   すべての営業日で利用できる。上記より4000円高い
  • オーダーメイド すべての営業日で優先的にスケジュールを組める。上記よりさらに4000円高い

時間にゆとりがあるので、一番安いウィークデープランに申込みました。
卒業までの期間は、約2か月かかりました。
早く卒業したい方は、上位プランがおすすめです。

シニアだと追加費用の可能性があることも知っておくとイイです。

  • 追加教習費用:4300円
  • 検定再受験料:3600円

費用は普通免許を持っているか否かで大きく変わります。普通免許が無ければ、学科教習が20時限以上増えて、30000円UPします。

私がAT限定を選んだ理由

理由はシンプルで、「クラッチ操作が不安だった」からです。
AT限定なら、スクータータイプでアクセルとブレーキ操作だけに集中できるため、運転も教習もスムーズ。

また、125ccのAT車には便利なモデルが多く、実用性も高いことも魅力でした。

普段使いするバイクとして申し分ありません。

AT小型限定普通二輪免許の教習課程

入所日には適性検査がありました。不合格になることはなさそうです。

第一段階教習の内容

第一段階の教習は3つ

  • 小A初回:いきなり乗ることになります
  • 小A車両:シミュレーターで車両の特性を学びます
  • 小A1総:第一段階の見きわめです

ホントにいきなり運転です。恐いです。ユックリ落ち着きましょう。

ここで1つアドバイスです。
乗り方など困った事があれば、何でも指導員に相談して下さい。ホント丁寧に教えてくれます。初日と2日目で指導員が違う場合は両方に相談するとイイです。

出来なかったことを伝えると、そこを重点的に教えてくれます。
一本道とクランク、1回でできるようになりました。嘘みたいです。

第二段階教習の内容

第二段階はみきわめを除いて4時限です。
その内3時限がシミュレーションによる授業です。シミュレーションはバイクのシミュレーターに乗車し画面に向かってバイクに乗っているように操作するものです。

実際のバイクではできない危険予測や危険なケースをシミュレーションします。
これがなかなか難しいです。シミュレーターのアクセルのかけ具合が本物と違っていてあっという間に40キロオーバーします。

ずーと画面に向かっているので、乗物酔いみたいになります。弱い方は要注意です。

教習所で雨が降ったらどうする?

原則、教習は雨でも行われます(台風・豪雨は中止)。
私は1回だけ小雨の中で走りましたが、実際の天候で練習できると考えるとプラスでした。

  • 完全防水の手袋を持参すると安心です
  • カッパは教習所で用意してくれています。若干大きめを選ぶと動きやすいです

第二段階のみきわめは、卒業検定コースを走行

みきわめでは、卒検と同じコースを実際に走ります。
指導員が側について検定コースを走ってくれます。

私は3カ所でミスしました

  • 一本橋を渡りきれなかった
  • 急制動前に30キロに達しなかった
  • 交差点に入るとき右側に入らなければならないのに左にはいってしまった

こんな時こそ落ち着いて下さい。いづれもやり直しをさせてもらうことができます。どうにかうまくこなすことが出来ました。結果は見極め終了です。

卒業検定試験の内容

当日の受講者は8名。女性も3名。同世代の方1名。AT小型は私のみ。
4名に分かれて検定開始です。

最初に一周慣らし運転ができました。よかったです。これで落ち着きました。

苦手の一本道、深呼吸して望みました。無事通過です。
後は最後までゆっくりかつ慎重に運転してなんとか最後まで乗り切れました。

結果、無事卒業検定無事合格しました。ホントに嬉しいです!

中高年が苦手な教習の克服方法

中高年が苦手な教習で多いのは一本橋。もう1つは卒業検定コースを覚える事です。

一本橋の克服方法

一本橋は、30センチ幅で約15メートルあります。初日は、一度も成功しませんでした。怖じ気づきます。年齢の高い人は一本橋でつまずく人が多いそうです。

一本橋の克服方法。大事なのは視線です。

  • 一本橋に乗るまでは一本橋の真ん中を見つめること
  • 一本橋に乗ると次は一本橋の向こう側を見つめること

一本橋から落ちても転びません。怪我もしないので落ちる不安を無くして下さい。

卒業検定コースの覚え方

教習所のコースのグーグルマップ
イメージ

私が通った教習所は卒業検定コースが2コースありました。入所した日に、「これ覚えてね」と、いきなり検定コースの紙をもらいます。

見極めまでコースに出ることが無いので、覚えるのが難しいです。考えついた方法が、グーグルマップを使うことです。意外と鮮明に表示されます。

教習所の航空写真をグーグルマップで探して、検定コースと照らし合わせて覚えました。是非やってみて下さい。

バイク購入予定なら自前のヘルメットを持参

二輪免許取得できたら、すぐにバイクを購入する予定のある方は、自前のヘルメットを持参して教習するのが、良いのでは無いでしょうか。

教習所の貸出ヘルメットはサイズが合わない可能性が高いです。サイズの合うヘルメットを探す時間がありません。ヘルメットの中で頭がスカスカして左右確認時にずれたりします。

後は匂いが気になることもあります。
購入予定があるなら、早めに自前で慣れておくと安心です。

まとめ

60代の私でも、時間をかけて教習に取り組み、無事に免許を取得できました。
最初は不安も多く、一本橋や卒検コースに悩まされましたが、丁寧に練習すれば必ず乗り越えられます。

これからバイクに挑戦したい中高年の方には、「できるかも」と一歩踏み出す勇気を持ってほしい。

そして、免許が取れたら、次は125ccのバイクで、人生に新しい風を吹き込んでみませんか?

バイク免許取得の参考になれば幸いです。