「ミステリーは気になるけど、難しそうで手が出しにくい」。
そんな初心者の方にこそ読んでほしい、テンポの良さと読みやすさを兼ね備えた作品を集めました。
本記事では、複雑なトリックや専門知識がなくてもスラスラ読めて、最後まで夢中になれるミステリー小説を11冊ご紹介します。
物語に引き込まれる快感と、謎解きの面白さを味わってみませんか?
是非お気に入りのミステリー小説を見つける参考にして下さい。
屍人荘の殺人(2017年/今村昌弘)
出版社:創元推理文庫/ページ数:381
ミステリー×ゾンビという異色の組み合わせで話題となったデビュー作。
合宿先のペンションが謎の集団に囲まれ、密室状態の中で起こる殺人事件。トリックもロジックも本格派ながら、会話中心のテンポとユーモアでぐいぐい読めます。シリーズ化もされている人気作です。
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掏摸(2009年/中村文則)
出版社:河出書房新社/ページ数:175
スリのプロである主人公が、謎の依頼人から危険な仕事を持ちかけられるクライムサスペンス。
全体的に短く、文体も平易で無駄がないため、一気読み必至。淡々とした語り口と不穏な空気感がクセになる作品です。
短い作品なので読みやすいです。
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奪取(1996年/真保裕一)
出版社:講談社/ページ数:524
ニセ札作りに手を染めた男たちの運命を描くサスペンス。
犯罪のスリルと人間ドラマが融合し、ミステリー初心者にもぐいぐい読める構成です。登場人物の行動動機や葛藤がリアルで、物語に没入しやすい一冊です。
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アリバイ崩し承ります(2019年/大山誠一郎)
出版社:実業之日本社/ページ数:320
若き女性時計店主が“アリバイ崩しの名人”として事件を解決する連作短編集。
1話20〜30ページほどで完結するので、通勤・通学のお供にも最適。軽妙な会話とシンプルなトリックが、ミステリーの楽しさを教えてくれます。
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福家警部補の挨拶(2006年/大倉崇裕)
出版社:東京創元社/ページ数:347
倒叙ミステリー形式(犯人視点から始まる)ながら、淡々と粘り強く真相を追う福家警部補の存在が魅力的。
文章は落ち着いたトーンで読みやすく、各話完結型で気軽に楽しめます。ドラマ化もされた人気シリーズです。
刑事コロンボ好きにおすすめです。
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爆弾(2023年/呉勝浩)
出版社:講談社/ページ数:500
東京を揺るがす爆弾テロの脅威と、挑発的な犯人との心理戦を描いたサスペンス。
テンポの良さ、台詞のキレ、展開の速さはまさにエンタメの極み。スピーディーな展開に緊張感が走り、ページをめくる手が止まりません。
読んでいてホントにドキドキする作品。
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法廷遊戯(2020年/五十嵐律人)
出版社:講談社/ページ数:362
法学生たちの模擬裁判をきっかけに起きる殺人事件を描いたリーガルミステリー。
専門的な用語が多すぎず、登場人物の人間関係も整理されていて読みやすい構成です。
真相が明かされる後半の展開は非常にドラマチックな作品です。
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パラサイト・イブ(1995年/瀬名秀明)
出版社:KADOKAWA/ページ数:394
生命科学を題材にしたサイエンス・サスペンスの先駆け。
専門用語は出てくるものの、ストーリーの引きと構成力で一気に読ませる筆力があります。科学に興味がある人には特におすすめです。
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幻夏(2005年/太田愛)
出版社:KADOKAWA/ページ数:496
少年時代の約束と夏の記憶が、時を超えて殺人事件に結びつくヒューマンミステリー。
情景描写が美しく、テンポも丁寧。人の心の機微に触れる構成が、物語への没入感を深めてくれます。
ドラマ相棒の脚本家の作品です。
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透明人間は密室に潜む(2021年/阿津川辰海)
出版社:光文社/ページ数:352
不可能犯罪をテーマにした連作短編集。透明人間という設定にドキッとしますが、トリックはきっちりロジカル。
現代的な題材ながら文章は親しみやすく、読者を選ばない工夫がされています。
タイトルに惹かれます。
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再会(2012年/横関大)
出版社:講談社/ページ数:408
教師の死によって呼び戻された旧友たちの記憶と、未解決のまま心に残る“あの事件”。彼らの再会が、過去と現在を交差させながら真相に近づいていく。
テンポの良いストーリー展開と、登場人物たちの心理描写がバランスよく描かれ、初心者でも読みやすい。伏線の張り方も丁寧で、穏やかながらも確実に心を揺さぶる。
ミステリーの入り口として最適な作品です。
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まとめ
今回ご紹介した11冊は、難解すぎず、それでいてミステリーの面白さをたっぷり味わえる作品ばかりです。
「ミステリー小説って、こんなに読みやすいんだ!」という新たな発見がきっとあるはずです。
まずは気になった1冊から、気軽にページをめくってみてください。
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