ミステリー小説の醍醐味といえば、やはり「どんでん返し」。
物語を読み進めるほど信じていた真実が、ラスト数ページで一気に覆るあの衝撃——。思わず最初のページに戻りたくなる、そんな体験ができる作品をお探しの方へ。
本記事では、「最後のひと言で震えた」「読後、しばらく呆然とした」と話題のどんでん返し系ミステリーを8冊厳選。
ネタバレなしで、初心者にも安心して読めるようご紹介していきます。
お電話かわりました名探偵です(2023年/佐藤青南)
出版社:KADOKAWA/ページ数:288
ユーモアたっぷりの“電話だけで事件を解決する名探偵”が活躍する短編集。一見すると軽妙な推理ものかと思いきや、終盤に向けてまさかの展開が……。
最終話で突きつけられる”ある真相”は、読者の固定観念を根底から覆します。短編ながら強烈なラストに唸らされる一冊。
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方舟(2022年/夕木春央)
出版社:講談社/ページ数:416
密室と極限状況が交差するサバイバル系ミステリー。豪雨で水没したホテルに閉じ込められた若者たちが直面するのは、“生き残るために一人を犠牲にする”という究極の選択。
犯人探しと心理戦の末、明かされる真相はあまりに衝撃的。どんでん返しの破壊力は近年屈指です。
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イノセント・デイズ(2016年/早見和真)
出版社:新潮社/ページ数:480
殺人犯として死刑判決を受けた女性の過去を追う法廷ミステリー。静かな筆致で語られる彼女の半生は、次第に意外な一面を見せ始めます。
読者の善悪の感覚を揺さぶりながら導かれる結末は、静かで残酷で、圧倒的な余韻を残します。タイトルの意味に気づいたとき、きっと鳥肌が立つでしょう。
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告白(2008年/湊かなえ)
出版社:双葉社/ページ数:320
中学校で起きた教師の娘の死。その事件を語る複数の視点が、物語の見え方を次々と変えていきます。
ページをめくるごとに予想が裏切られ、最後にはすべてがひっくり返る構造。
イヤミスの金字塔とも呼ばれる衝撃作です。
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扉は閉ざされたまま(2005年/石持浅海)
出版社:祥伝社/ページ数:321
「誰がどうやって殺したのか」ではなく、「なぜ殺したのか」に焦点を当てた倒叙ミステリー。犯人が最初から明かされているにもかかわらず、緊張感と驚きが持続します。
そしてラスト、物語の根底がひっくり返る一撃に思わず絶句。理詰めの展開が好きな読者におすすめです。
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medium 霊媒探偵 城塚翡翠(2019年/相沢沙呼)
出版社:講談社/ページ数:496
霊媒師と論理派作家という異色コンビが難事件に挑む連作短編集。霊視とロジックが共存するユニークな構成に惹き込まれます。
だが本当の見どころは“ある章”以降の展開。作品全体をひっくり返すどんでん返しに、あなたも必ず騙されるはず。
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暗黒女子(2013年/秋吉理香子)
出版社:双葉社/ページ数:296
エリート女子高生たちの秘密と嘘が交錯するサスペンス。語り手が変わるたびに真相が覆され、信じていたものが次々に崩壊していきます。
華やかな学園ものに見せかけて、その内実は冷酷で美しいどんでん返しの応酬。ラストの一文は背筋が凍るほど印象的です。
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ハサミ男(殊能将之)
出版社:講談社/ページ数:520
異常な犯罪者の視点で物語が進む異色のミステリー。冷徹に少女を殺す“ハサミ男”が、新たな犯行を前に異変を感じ取る。模倣犯の出現、捜査の進展、そして自身の過去…。
物語が巧妙に構成されており、読み進めるうちに世界が反転するようなどんでん返しが待ち受ける。
ネタバレ厳禁の一冊で、読者の予測を裏切る結末は、ミステリーの醍醐味を存分に味わわせてくれる。
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まとめ
どんでん返しが光るミステリー小説は、読書の醍醐味を凝縮したような楽しさがあります。
本記事で紹介した7冊は、いずれも「読後、誰かに話したくなる」作品ばかり。
先の読めないスリルと、ラストの衝撃をぜひ味わってみてください。
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